専業主婦は、損失を出せない
IPOで初値売りして、利益が出ると嬉しいですよね。
私は専業主婦なので、扶養から外れないように
「特定口座の源泉徴収あり」を選んでいます。
複数の証券会社に口座を持っているので
損益通算はそれぞれの証券会社でやってくれます。
ですので利益が出れば、分離課税として
その利益から20.315%を源泉徴収されておしまい。
楽ちんです。
問題は損失が出た時です。
例えば
A証券会社では+40万円。
B証券会社ではー40万円。
確定申告しなければ
A証券会社で 40万円 × 20.315% = 81,260円 の税金。
確定申告すると、損益は0円になりますから 81,260円が戻ります。
しかし、基礎控除38万円以上なので
扶養から外れることもあります。
実際の利益は0円ですが
税制上は40万円の利益は所得で
40万の損失は、控除額となるからです。
また、私の場合、夫は国民健康保険なので
家族の収入がすべて反映されるため
私の収入も健康保険税の対象になる所得金額に加算されてしまいます。
そうなると確定申告するより
A証券会社の分の81,260円を支払い
損失分はあきらめた方がお得になるのです。
つまり損失を出した分は、泣き寝入りするしかありません。
損失は確定申告すれば3年間繰り越しできるのですが
3年以内に、夫の扶養から外れることがなければ
申告しても使う機会がありません。
そうすると、主婦の場合は多くの証券会社で取引するより
少数の決めた証券会社で、それぞれ損失を出さないように
取引するのが有効に思われます。
ただ、損失を出していない場合
収入が38万円までなら扶養でいられるので
複数の証券会社の中から
38万円以下になるように選んで確定申告すると
税金が戻ってきます。
38万円で算出すると
所得税は 38万円 × 15.315% = 58,197円
住民税 33万円 × 5% = 16,500円
合計 74,697円
しかし、国民健康保険で税が加算されるので
手取りはもっと少なくなります。
国民健康保険税はお住まいの地域ごとに税率は異なりますので
いくらとは言えません。
損益通算は各証券会社の口座内で行い
それがプラスになるように
運用するのが専業主婦にとって1番いい方法だと思います。
もっとも、今配偶者控除をなくすように税制が動いてきているので
今後の動きに注意しながら節税したいと思っています。
IPOに関しては、微妙な銘柄で申し込みたい場合は
すでに利益が出ている証券会社に限定するなどの
自衛が必要かと思っています。